中村超硬は、太陽電池やLED、パワーデバイスなど各種電子材料ウエハの製造工程のなかで重要なスライス加工で使用するダイヤモンドワイヤや電子機器製造に欠かせない電子部品実装用の産業機械に用いられるダイヤモンドノズル部品、不織布や炭素繊維などの製造において繊維の品質を決定づける基幹部品である化学繊維用紡糸ノズルを販売している。


新規上場概要

項目 内容
上場予定日 2015年6月24日
1単元株式数 100株
主幹事 野村證券
公募・売出 195万3000株
オーバーアロットメント 29万2900株
仮条件 1640円~1700円
ブック・ビルディング期間 2015年6月8日~2015年6月12日
公開価格 1700円

【株式関連】

項目 内容
ベンチャーキャピタル所有割合 27.9%

 
事業内容

【電子材料スライス周辺関連】
太陽電池やLED、パワーデバイスなど各種電子材料ウエハの製造工程の中で重要なスライス加工で使用するダイヤモンドワイヤを販売している。現在、主流のスライス加工は、砥粒のついていないワイヤに炭化ケイ素(SiC)砥粒を含む加工液を供給しながらスライスする。加工液に含まれるSiC砥粒がワイヤの走行とともに回転しながらシリコンを削るため、砥粒がワイヤ自体を削ってしまう。

一方、ダイヤモンドワイヤは、ダイヤモンド砥粒がワイヤに固定。ワイヤの走行によりダイヤモンド砥粒が直接的にシリコンを削る。加工速度が向上し、ワイヤの使用量も減少、加工液ではなく水を使うことからコスト低減につながるという。


【特殊精密機器関連】
自動車部品やベアリング製造用工作機械に用いられるダイヤモンド部品、液晶テレビやスマートフォン、タブレットなどの電子機器の製造に欠かせない電子部品実装用の産業機械に用いられるダイヤモンドノズル部品を販売している。


【化学繊維用紡糸ノズル事業】
紡糸ノズルは、不織布、炭素繊維などの製造において繊維の品質を決定づける基幹部品。日本の化学繊維メーカーのみならず、中国、インドをはじめとするグローバルな繊維メーカーなどにも納入している。


経営方針

ダイヤモンド応用技術の深耕に注力し、独自の製造技術を獲得することを目標に研究開発活動に取り組む。


業績推移

  売上高 経常利益 純利益 純資産 総資産 自己資本比率
2013年 36億円 ▲4.1億円 ▲4.2億円 13億円 74億円 18.2%
2012年 44億円 ▲4.3億円 ▲4.9億円 17億円 89億円 19.8%

【主要販売先】

  2012年 2013年
売上高 割合 売上高 割合
Longiグループ 1.8億円 4.1% 7.3億円 20.4%
パナソニック 2.2億円 5.1% 4.1% 11.5%
三洋電機 13億円 29.4% 2.8億円 7.9%