サウジアラビアは、2015年3月26日、イエメンでイスラム教シーア派系の武装勢力「フーシ」に対する軍事作戦を開始した。エジプトやアラブ首長国連邦(UAE)、ヨルダン、スーダン、モロッコ、パキスタンなども参加の意向を表明。一方、シーア派主導の連立政権を樹立しているイラクは否定的な立場を取っている。

イエメンではフーシが政権掌握を一方的に宣言して攻勢を強め、スンニ派のハディ暫定大統領が軍事介入を要請していた。スンニ派のサウジアラビアがシーア派のイランの支援を受けたフーシを警戒して介入したことで、国民同士が異なる宗派への敵意を強める恐れがある。