村田製作所は、2014年9月10日、生産子会社の福井村田製作所で積層セラミックコンデンサの生産棟を新設すると発表した。投資額は100億円。2014年12月に着工し、2015年9月に完成予定。

コンデンサとは一時的に電気を蓄える機能を持った電子部品。電気に含まれるノイズを取り除いたり、必要な信号だけを取り出したりなど、電子回路で使われている。積層セラミックコンデンサは、小型化・大容量化のために電極を印刷したセラミックシートを何層にも重ねたもの。電気・電波を扱う機器には必ず使われ、スマートフォンでは1台あたり約700個、ノートパソコンでは約800個、自動車では約1000個搭載されているという。

スマートフォンなどのモバイル機器向け、電装化が進む自動車向け、ウエアラブル端末向けにも高い需要の伸びが見込める。新生産棟の建設目的は、先端商品開発における前工程の増強。最先端商品の開発を効果的に行うことで、さらなる需要拡大へ対応できる体制を構築する。

村田製作所の積層セラミックコンデンサの世界シェアは約35%を占めている。


村田製作所 積層セラミックコンデンサ増産

項目 内容
投資額 100億円
対象 積層セラミックコンデンサ新工場
完成 2015年9月