三菱商事は、2014年6月24日、豪州の穀物事業会社OGA社の株式80%を取得すると発表した。取得額は64億円。
OGA社は東豪州ニューキャッスル港の輸出ターミナルの株式32.5%を保有し、年間約100万トンの穀物を取り扱っている。25年ぶりに新設される穀物輸出施設で、2014年秋に本格稼働する予定。豪州での輸出には国内各地から運ばれた小麦を貯蔵し、船積みする施設が重要な役割を果たす。しかし、豪州やスイスの企業が施設をほぼ独占している。三菱商事は輸出を円滑にするため、買収で自社の施設として自由に使えるようにする。
豪州は穀物の中でもパン、麺類、菓子などの原料となる小麦の一大生産国であり、東南アジア向けでは最大の輸出国。東南アジアでは経済発展による食生活の西洋化に伴い小麦の需要が増加している。
{三菱商事 豪穀物会社の株式取得}
項目 | 内容 |
取得額 | 64億円 |
保有割合 | 80% |