ソーシャルゲーム事業のオルトプラスは、2014年3月10日、公募増資などで最大約12億円を調達すると発表した。オルトプラスは、ゲームタイトル増加による国内開発人員の人件費高騰に対応するため、ベトナムに子会社(ALTPLUS VIETNAM Co.Ltd)を設立し、日本国内の人的リソースに制約されない体制を整える。
調達する資金は、このベトナム子会社への業務委託費に充当。発行済み株式総数は9%増加する見通し。
{増資概要}
| 発行価格 |
1575円 |
| 1単元株式数 |
100株 |
| 引受人 |
野村證券 |
| 公募・売出 |
134万株 |
| オーバーアロットメント |
20万株 |
| 第三者割当 |
20万株 |
| 払込期日 |
2014年3月27日 |
{主要業績指数推移}
| |
売上高 |
経常利益 |
純利益 |
純資産 |
総資産 |
自己資本比率 |
| 2013年 |
25億円 |
7.1億円 |
4.5億円 |
20億円 |
26億円 |
75.4% |
| 2012年 |
9.1億円 |
1.7億円 |
1.1億円 |
3.2億円 |
6億円 |
53.2% |
| 2011年 |
4.3億円 |
1億円 |
0.6億円 |
2億円 |
2.9億円 |
69.7% |
| 2010年 |
0.3億円 |
▲0.1億円 |
▲0.08億円 |
1.4億円 |
1.6億円 |
88.5% |
{増資による資金使途}
増資により調達する資金は、ベトナム子会社への業務委託費に充当する。ソーシャルゲームは仕様上、サービス提供開始後も継続的に運営業務が発生するため、既存ゲームタイトルのサービスが停止されない限り、ゲームタイトルの新規提供には新たなエンジニアを採用し、開発・運営チームを組織する必要がある。そのため、国内のエンジニアの採用競争が激化しており、人件費が高騰している。そこで、国内より人件費が割安で、国策としてITエンジニア育成に注力しているベトナムに子会社を設立し、ゲーム開発・運営業務などの受託ビジネスを展開する体制を作る。
| 調達額 |
投資額 |
内容 |
期間 |
| 12億円 |
2億円 |
ベトナム子会社への業務委託費 |
2014年4月~2014年9月 |
| 8億円 |
2014年10月~2015年9月 |
【日本のソーシャルゲーム市場規模】
|
2009年 |
2012年 |
| ソーシャルゲーム市場規模 |
231億円 |
4351億円 |