2014年1月23日、米国食品医薬局(FDA)は第一三共の連結子会社印ランバクシー・ラボラトリーズの原薬工場であるトアンサ工場で製造された原薬に対し、米国への輸出禁止措置を発表した。ランバクシーは1月11日にForm483を受理したことからトアンサ工場で製造された原薬の米国への輸出を自主的に停止。ランバクシーは今後早急な解決に向けFDAに全面的に協力するとしている。 第一三共は2017年度までに売上高1兆3000億円、営業利益2000億円、純利益1100億円を目標にしている。ランバクシーの売上拡大に伴い原価率6ポイント程度の上昇を見込む。一方、収益性の改善のため、販売管理費比率を10ポイント以上低下させることを経営課題として取り組む。 {主要業績指数推移}
  売上高 経常利益 純利益 純資産 総資産 自己資本比率
2013年(予) 1兆1100億円 900億円 650億円 - - -
2012年 9978億円 991億円 666億円 9157億円 1兆6440億円 53.7%
2011年 9386億円 762億円 103億円 8327億円 1兆5184億円 53%
2010年 9673億円 1317億円 701億円 8877億円 1兆4802億円 57.4%
2009年 9521億円 1031億円 418億円 8895億円 1兆4895億円 57.4%
【グループ別業績推移】
グループ 2012年 2011年 2010年
売上高 利益 売上高 利益 売上高 利益
第一三共 8142億円 817億円 7636億円 855億円 7954億円 893億円
ランバクシー 1871億円 158億円 1765億円 ▲437億円 1730億円 368億円
{経営計画}
2017年度
売上高 1兆3000億円
営業利益 2000億円
純利益 1100億円
ランバクシーの売上拡大に伴い原価率6ポイント程度の上昇を見込む。一方、収益性の改善のため、販売管理費比率を10ポイント以上低下させることを経営課題として取り組む。 ランバクシーを通じたグローバル事業の展開として、インドにおけるランバクシーのリーディングカンパニーとしての成長や米国におけるFTF(米国において180日間の独占販売期間を有するジェネリック医薬品)機会の最大化及び皮膚科領域ビジネスの拡大、競争力のある付加価値製品の開発及びグローバル展開、新興国へのさらなる事業拡大などを挙げている。