日本金銭機械は、カジノ向けに紙幣識別ユニットを製造販売。米国では約65%、世界でも約50%のシェアを持つ(2013年)。2014年8月に純利益の約5倍水準の大型投資で、スロットマシンに使用するチケットのプリンター・ユニット製造・販売会社のフューチャーロジックを買収。フューチャーロジックの市場シェアは北米で65%、グローバルで70%超を持つ。

日本金銭機械は、紙幣識別ユニットとプリンター・ユニットの双方をラインナップに整え、北米やアジアのカジノ新設に伴う需要を取り込む。経営計画では2017年度に売上高345億円、営業利益24億円、純利益17億円を目指す。


経営計画

【2015年度~2017年度】

  2015年 2016年 2017年
売上高 312億円 325億円 345億円
営業利益 19億円 20億円 24億円
純利益 14億円 15億円 17億円


【2013年度~2015年度】

  2013年 2014年 2015年
売上高 278億円 285億円 320億円
営業利益 17億円 21億円 28億円
純利益 14億円 15億円 20億円


大型投資

2014年8月、フューチャーロジック社の全株式を取得した。取得額は約74億円。純利益の約5倍水準の大型投資で、資金は手元資金と金融機関からの借り入れにより調達する。

フューチャーロジックは、スロットマシンに使用するチケットのプリンター・ユニット製造・販売会社。現在、スロットマシンは紙幣識別ユニットとプリンター・ユニットをセットで搭載し、プレイごとに硬貨を使用せずプレイできるチケット・イン・チケット・アウトシステム(TITO)が主流になっている。

日本金銭機械はフューチャーロジックの取得により、紙幣識別ユニットとプリンター・ユニットの双方をラインナップに整備。北米やアジアのカジノ新設に伴う需要増を取り込む。

フューチャーロジックの市場シェアは北米で65%、グローバルで70%超を持つ。

項目 内容
投資額 74億円
対象 フューチャーロジック株式100%
事業 スロットマシン用チケットプリンター・ユニット
完了 2014年8月29日


【フューチャーロジック】

  2011年 2012年 2013年
売上高 44億円 43億円 48億円
営業利益 8.4億円 4.3億円 8.6億円
純利益 6.5億円 2.6億円 5.9億円
純資産 23億円 20億円 20億円
総資産 27億円 27億円 26億円


業績推移

  売上高 経常利益 純利益 純資産 総資産 自己資本比率
2016年(予) 301億円 11億円 6.4億円 - - -
2015年 297億円 11億円 3.5億円 292億円 404億円 72.3%
2014年 279億円 21億円 14億円 294億円 425億円 69.2%
2013年 278億円 21億円 14億円 272億円 336億円 80.8%
2012年 234億円 18億円 14億円 242億円 294億円 82.5%
2011年 221億円 12億円 7.7億円 224億円 287億円 78.2%
2010年 199億円 5.1億円 6.6億円 224億円 278億円 80.4%
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