産官学が連携し、AI病院の実現に乗り出す。日本経済新聞が報じた。カルテの自動入力や画像診断、最適な治療法の選択などにAI医療を取り入れたモデル病院を2022年度末までに10病院を作る。

政府は2018年~2025年の5年間で百数十億円を投じる。プロジェクトでは、診察時のやりとりなどからAIがカルテを自動入力するシステムを開発する。MRIや内視鏡による画像分析、血液検査などの解析にもAIを活用。DNAなどを分析し、最適な治療法を示す。

AI病院は、医師や看護師の負担が減り、重要な診断や説明、手術などに集中でき、人手不足対策になる。最適な治療が進めば、無駄な投薬などが減り、年間数千億円の医療費削減につながることが期待される。

国内の医療機器市場は約2兆8000億円。医療機器などを中心に約8000億円の輸入超過となっている。