ジャパン・ティッシュ・エンジニアリングは、2016年12月1日、重症熱傷の治療に使用される再生医療等製品「自家培養表皮ジェイス」が先天性巨大色素性母斑向け製品として保険適用されたと発表した。

先天性巨大色素母斑とは、生まれつき黒褐色のあざが体の広範囲にみられる疾患。悪化して皮膚がんになる危険性がある。治療が必要な患者数は、新生児の約2万人に1人とされている。

先天性巨大色素母斑の治療では、患者本人の皮膚組織を培養することで製造したジェイスを、患者の母斑切除部に移植。少量の組織採取から広範囲の治療が可能で、患者負担を軽減できるとしている。