アステラス製薬は2016年10月19日、今春からワクチン大手の化学及血清療法研究所と進めていた同研究所の主力事業の譲渡交渉を打ち切ると発表。化血研はB型肝炎のワクチンなどで高い国内シェアを持っているが、国の規則と異なる方法でワクチンと血液製剤を製造していたことが発覚し、110日間の業務停止処分となった。今月に入ってからも日本脳炎ワクチンを承認されたものと異なる方法で製造していたことが問題視され、組織の体質への懸念が浮上したことも打ち切りに影響したとみられている。