アステラス製薬は2012年内をめどにiPS細胞を使った治療法の研究チームを設立する。骨髄や脂肪などに微量に含まれる「体性幹細胞」も使う。ヒトの細胞を移植して体の機能を回復させる「細胞治療」に取り組む。患者ごとに神経や臓器など細胞組織を培養し、移植して治療できる体制を整える。 アステラス製薬は、これまで分子医学研究所でiPS細胞を使った薬剤の安全性試験など、新薬開発に向けた技術の一環として研究を進めていた。今後は再生医療への早期参入で、特許や技術を蓄積して事業化につなげる。