リファインバースは、廃棄物の再資源化事業を展開。廃棄されたタイルカーペットを再生処理し、合成樹脂製品として販売する再生樹脂製造販売事業と主に首都圏で排出される建築系廃棄物の収集運搬や中間処理を行う産業廃棄物処理事業を行っている。
再生樹脂は、不動産・建築市場の回復基調に伴う現状回復時の張り替え件数の増加などから販売数が増加。産業廃棄物処理では、中古物件が増加傾向にあるという。
リファインバースは、2020年の東京五輪に向け、不動産・建築市場への需要拡大により市場規模が拡大すると見込み、販売数量の拡大を目指す。また、新規領域への進出では、再生樹脂を製造する過程で発生するナイロンの再生実現に取組。将来的にタイルカーペットメーカーなどへの販売を行うことで、売上拡大を図る。
新規上場概要
項目 | 内容 |
上場予定日 | 2016年7月28日 |
1単元株式数 | 100株 |
主幹事 | 大和証券 |
公募・売出 | 16万4800株 |
オーバーアロットメント | 2万4700株 |
仮条件 | 1500円~1700円 |
ブック・ビルディング期間 | 2016年7月12日~2016年7月19日 |
公開価格 | 1700円 |
事業
【再生樹脂製造販売事業】
廃棄されたタイルカーペットに再生処理を行い、再度タイルカーペットの製造に利用できる合成樹脂製品として販売している。また、建築資材や自動車部品などタイルカーペット以外の用途にも採用されている。
タイルカーペットの調達面では、企業の新築オフィス物件への移転や拠点統合などから順調に推移。需要面では、不動産・建築市場の回復基調に伴う現状回復時の張り替え件数の増加やインテリア業界での環境対応品需要の増加などから販売数が増加しているという。
【産業廃棄物処理事業】
主に首都圏で排出される建築系廃棄物の収集運搬、廃棄物を品目別に選別し、異物除去、破砕、圧縮などの処理を行う中間処理、中間処理された廃棄物を可能な限り再資源化品として搬出する再資源化業務を行っている。
新規物件に対する需要は低下傾向にあるものの、中古物件に関しては増加傾向にある。
経営戦略
2020年の東京五輪に向け、不動産・建築市場への需要拡大が見込まれることにより産業廃棄物市場の規模や企業のオフィス需要は今後も順調に推移する見通し。再生原料製造のための廃棄物の安定的確保をし、販売数量の拡大を目指す。
新規領域への進出では、使用済みタイルカーペットから再生樹脂を生成した後に発生するナイロン部分は、半分は廉価で販売するも、半分は処分している。処分しているナイロンの再生実現に取組。将来的に、全てのナイロン部分を再生し、タイルカーペットメーカーなどへの販売を行うことで、売上拡大を図る。
市場動向
タイルカーペットの国内需要は安定的な需要が見込まれるも、成長余地は大きくないと見込まれる。一方、再生原料を使った製品比率は増加傾向にあるという。
リファインバースの業績推移
売上高 | 経常利益 | 純利益 | 純資産 | 総資産 | 自己資本比率 | |
2016年7-3月 | 15億円 | 1.9億円 | 1.3億円 | 2.5億円 | 15億円 | 16.4% |
2015年 | 18億円 | 1.4億円 | 0.7億円 | 1.2億円 | 14億円 | 8.9% |
2014年 | 17億円 | 1億円 | 0.6億円 | 0.5億円 | 13億円 | 4% |