関電工は、2016年3月14日、2021年満期ユーロ建て新株予約権付き社債(CB)で200億円を調達すると発表した。調達資金は、165億円を施工力増強や生産性向上に向けた事務所の整備や工事車両・機械装置の購入に、35億円を再生可能エネルギーによる発電所建設を目的とした設備投資に充当する。新株予約権が全て転換価額で行使された場合、発行済み株式総数は8.45%となる見通し。

関電工は、首都圏を中心とする建設需要から、民間建設投資が高水準を維持。東日本大震災以降低迷していた電力関連工事も回復基調で推移している。今後も東京五輪開催に向けたインフラ整備や大規模再開発などが計画されており、堅調な受注環境が継続するとしている。


CB概要

項目 内容
発行額 200億円
利率 0%
償還 2021年3月31日
転換価額 1159円
株価 834円(2016年3月14日)
潜在株式比率 8.45%


調達資金使途

充当額 充当先 期間
165億円 施工力増強や生産性向上に向けた設備投資 2018年12月末
35億円 再生可能エネルギーによる発電所建設への設備投資 2019年12月末


関電工の業績推移

  売上高 経常利益 純利益 純資産 総資産 自己資本比率
2015年(予) 4550億円 148億円 80億円 - - -
2014年 4366億円 103億円 46億円 1933億円 3661億円 51.4%
2013年 4379億円 90億円 42億円 1896億円 3599億円 51.4%
2012年 4477億円 83億円 39億円 1842億円 3640億円 49.5%
2011年 4417億円 90億円 18億円 1787億円 3597億円 48.5%