ヨシムラ・フード・ホールディングスは、中小食品企業の事業承継問題に対する受け皿として支援を行っている。
食品製造業では、企業数の99%を中小企業が担っている。経営者の平均引退年齢が約70歳である一方、経営者の平均年齢は59歳に達し、今後10年間で約50%の経営者が平均引退年齢を迎えることから、事業承継ニーズが高まっている。
しかしながら、大企業にとっては事業承継の受け皿とするには規模が小さいことが多い。投資ファンドにとっては投資対象になりにくいことから、受け皿となる会社や組織が少ない。
ヨシムラ・フード・ホールディングスは、事業承継問題に対応して事業を受け入れ。受け入れた中小食品企業の優れた商品や技術、販路、製造ノウハウなどを延ばしつつ、人材や資金不足、販路拡大といった課題を解決する。
新規上場概要
項目 | 内容 |
上場予定日 | 2016年3月4日 |
1単元株式数 | 100株 |
主幹事 | 大和証券 |
公募・売出 | 30万株 |
オーバーアロットメント | 4万5000株 |
仮条件 | 820円~880円 |
ブック・ビルディング期間 | 2016年2月18日~2月24日 |
公開価格 | 880円 |
【調達資金使途】
設備投資に充当する。
経営戦略
地方を中心に事業承継等のニーズは増加することが見込まれる。ヨシムラ・フード・ホールディングスは、積極的にM&Aを行い、グループ企業を増やしていく方針。企業を買収し価値を高めて売却することによる短期的な収益を求めるのではなく、グループ全体で成長することを目的とする。
ヨシムラ・フード・ホールディングスの業績推移
売上高 | 経常利益 | 純利益 | 純資産 | 総資産 | 自己資本比率 | |
2014年 | 113億円 | 2.3億円 | 2.3億円 | 23億円 | 61億円 | 38.3% |
2013年 | 105億円 | 3億円 | 1.2億円 | 21億円 | 54億円 | 38.4% |