日清紡ホールディングスは、2014年10月1日、自動車用ブレーキ摩擦材の銅使用規制に対応するため、ドイツの生産拠点を2拠点から1拠点に統合し、銅使用規制対応材を生産するための最新生産設備を導入すると発表した。投資額は約74億円。2017年末までに完了する。

銅使用規制とは、米カリフォルニア州の法規制で、2021年以降に銅含有量が5%以上、2025年以降に0.5%以上の摩擦材品の販売や組み付けを禁止するもの。今後、世界レベルでの拡大が見込まれている。

欧州自動車メーカーは、一部の車種で銅使用規制対応材の採用が開始。日清紡ホールディングスのドイツ子会社TMDは、銅使用規制に対応した自動車用ブレーキ摩擦材を開発。2014年から量産を開始している。


日清紡ホールディングス ブレーキ摩擦材を銅使用規制に対応へ

項目 内容
投資額 74億円
対象 銅使用規制対応材の生産設備導入
完了 2017年末

【銅使用規制】 

内容
2021年以降 銅含有量が5%以上の摩擦材の販売・組み付けを禁止
2025年以降 銅含有量が0.5%以上の摩擦材の販売・組み付けを禁止