日清紡ホールディングスは2017年2月8日、トランプ米大統領による北米自由貿易協定(NAFTA)の見直しの影響により、メキシコでの自動車部品の新工場建設計画を見送る方針を明らかにした。NAFTA再交渉次第では、メキシコから米国への輸出に関税がかかるとされ、すでに米フォード・モーターなどがメキシコで新工場建設を撤回している。日清紡HDは自動車のブレーキ摩擦材の新工場の建設地を2017年中に決める計画を進めており、メキシコが最有力候補地だったが、今後は米国での新工場建設を最有力候補とする方針。

米国の人件費はメキシコの数~10倍高いとされ、資材調達や物流費用を考慮してもコスト高を余儀なくされそうだ。

 

日清紡 貿易政策受けメキシコ工場「白紙」

項目 内容
対象 自動車部品のメキシコ新工場建設計画見送り