iPS細胞のヘリオスと大日本住友製薬は、2013年12月2日、加齢黄斑変性などの眼疾患を対象としたiPS細胞由来の網膜色素上皮細胞(RPE細胞)を用いた国内での共同開発契約を締結したと発表した。 大日本住友製薬が最大52億円の開発資金を提供し、国内におけるiPS細胞由来のRPE細胞による細胞医薬品の共同開発を行い、ヘリオスが製造販売承認の取得・販売を行う。2014年2月をめどに合弁会社を設立する予定。 また、ヘリオスが保有する眼疾患領域のiPS細胞由来のRPE細胞の大量培養を初めとする各種技術・ノウハウに関する実施許諾契約も締結した。大日本住友製薬は、ヘリオスの保有する技術・ノウハウを取得し、再生医療や再生医薬品分野の取組をさらに強化できるとしている。


ヘリオスの主要株主

コード 企業 出資額 内容
4506 大日本住友製薬 15億円 網膜疾患を適応症としたiPS細胞技術の実用化に関する国内外における連携に向けて独占的に協議
2395 新日本科学 3億円 網膜疾患を適応症としたiPS細胞の早期臨床応用・実用化を支援
2191 テラ 1億円 協働関係を通じて最先端医療の発展に貢献
7731 ニコン 5億円 光学・画像技術を提供し、iPS細胞を網膜細胞に製造する過程での安全性や品質向上を支援。網膜色素上皮細胞の製造工程管理に関して独占的に協議