株式を借りて売る「空売り」規制が2013年11月5日に緩和される。2002年に導入された現行のルールでは、株価が下がる局面では、直近の株価より高い株価でなければ空売りができないが、11月5日からは空売りの価格に制限がなくなる。
ただし、株価が前日の終値より10%以上下がると、その時点から翌日の取引開始時間の終了まで、現行ルールと同様に下落局面では直近株価より高い株価でないと空売りできない。東京証券取引所では、こうした条件に抵触する銘柄を日々公表する。
また、金融庁は2008年の金融危機時に導入した持ち高の報告・公表ルールも変更する。現状は個別株への空売り残高が発行済株式総数の0.25%になると、投資家は証券取引所に残高を報告する義務がある。ルール変更後は0.2%以上で投資家が取引所に報告し、取引所が公表するのはうち0.5%以上分のみとなる。