世界銀行は、2018年1月9日、世界経済見通しを改定した。2018年の世界の実質成長率予測を2.9%から3.1%に上方修正した。世界的に投資や生産が上向いた。

日本の2018年の成長率見通しは1%から1.3%に上方修正。底堅い外需が追い風となる。2019年は潜在成長率並みの0.8%。2020年は2019年秋の消費税増税の影響で0.5%まで低下する見通し。

米国の2018年の成長率見通しは2.2%から2.5%に上方修正。米議会が大型減税を成立させ、企業の設備投資などが上振れする見通し。2019年は2.2%、2020年は2%と予測した。

ユーロ圏の2018年の成長率見通しは1.5%から2.1%に上方修正。中国は6.3%から6.4%に上方修正。インドは7.5%から7.3%に下方修正。ロシアは1.4%から1.7%に上方修正。ブラジルは1.8%から2%に上方修正した。

世界銀行は生産性の低下や人口高齢化などで、世界全体の潜在成長率が低下していると指摘。先行きリスクとして「世界での急激な金融引き締め」「貿易制限の強化」などを挙げた。