日米欧の金融大手とシンガポールの中央銀行は、2016年内にも仮想通貨技術を使った資金取引システムの実証実験を始める。三菱UFJフィナンシャルグループや米バンクオブアメリカ・メリルリンチ、欧州大手クレディ・スイス、英HSBCなど9社が組む連合体と米ベンチャー企業のR3、シンガポール取引所が実験に加わる。

実証実験では銀行間取引にどのような効果があるかを検証する。仮想通貨技術を活用した24時間対応の送金サービスを取り上げ、その後は国境を越えた取引まで検証対象を広げる。改ざんが難しいブロックチェーンの特長を活かし、マネーロンダリング監視や資金を不正に抜き取るハッキングなどの防止に活かす。