米自治領のプエルトリコは2016年7月1日、期限だった一般財源債の元本と利払いの合計約20億ドル(約2060億円)のうち、9億ドルの支払いができなかった。プエルトリコは、総額700億ドル規模の債務を抱えながら自治領という特殊性から、デフォルトした際の債務再編の手続きが不透明だと指摘されており、これに対して米上院が6月29日、プエルトリコの債務再編に関した法案を可決。立て直しを監督する委員会を設置し、債権者の訴訟を一時停止する措置も認め、プエルトリコは財政の立て直しに専念するという。