ジャパンインベストメントアドバイザーは、2016年4月8日、公募増資などで約31億円を調達すると発表した。調達資金は10億円をオペレーティングリース事業に、10億円をインフラファンド組成のための一時的な立替取得資金に、11億円を退役航空機の購入資金などの運転資金に充当する。
資金調達の実施により自己資本比率を向上。さらなる業績の拡大を図り、将来的に東証1部への上場を目指すとしている。発行済み株式総数は9.8%増える見通し。
ジャパンインベストメントアドバイザーは、航空機やコンテナを対象としたオペレーティングリースのアレンジメントを中心に事業を展開。組成、販売、管理、出口といったオペレーティングリース事業の運営に必要な一連の業務を受託することで、手数料を得ている。また、退役航空機の機体を解体し、その各部品を在庫管理。世界の整備会社やリース会社、航空会社に販売するパーツアウト事業を2015年度から開始。本格参入により収益機会を拡大する。
今後、世界の航空機市場は、アジア・新興国の経済成長を背景にさらに拡大すると予測されている。航空機の調達コストの削減や調達方法の多様化で、ジャパンインベストメントアドバイザーの事業の需要も高まるとしている。
増資概要
| 項目 | 内容 |
| 払込期日 | 2016年4月25日~2016年4月28日 |
| 1単元株式数 | 100株 |
| 引受人 | 大和証券 みずほ証券 SMBCフレンド証券 エース証券 SBI証券 ひろぎんウツミ屋証券 岡三証券 |
| 公募・売出 | 95万株 |
| オーバーアロットメント | 14万2500株 |
| 発行価格決定日 | 2016年4月18日~2016年4月21日 |
| 発行済み株式総数増加率 | 9.8% |
調達資金使途
| 充当額 | 充当先 | 期間 |
| 10億円 | オペレーティングリース | 2016年12月末まで |
| 10億円 | インフラファンド組成のための立替取得資金 | |
| 11億円 | 退役航空機の購入資金 |
ジャパンインベストメントアドバイザーの業績推移
| 売上高 | 経常利益 | 純利益 | 純資産 | 総資産 | 自己資本比率 | |
| 2016年(予) | 52億円 | 22億円 | 13億円 | - | - | - |
| 2015年 | 28億円 | 12億円 | 7.6億円 | 19億円 | 94億円 | 20.5% |
| 2014年 | 10億円 | 6.8億円 | 4.2億円 | 13億円 | 141億円 | 9.7% |
| 2013年 | 5.2億円 | 2.6億円 | 1.7億円 | 5.2億円 | 7億円 | 74.7% |
| 2012年 | 1.2億円 | ▲0.4億円 | ▲0.2億円 | 1.1億円 | 3.3億円 | 34.5% |

