IHI、日揮、ジャパンマリンユナイテッドの3社は共同で出資するブラジルの造船所から撤退する。現地に設立した特定目的会社を通じて14年までに3社計140億円程度を投じたとみられる。約33%分を持つ全株を現地建設会社2社に売却することで合意し、4月にも譲渡する見込みだという。ブラジルはペトロブラスの汚職事件以降、海外からの投資が低迷。さらに資源安の影響によりマイナス成長に陥ったブラジル経済は不透明感が強い。事業を再構築する日本企業が増え、現地戦略を見直す動きが広がっている。