金融安定理事会(FSB)は、2015年11月9日、金融システムへの影響が大きい巨大銀行への新たな規制を発表した。リスク資産に対する社債や資本などの割合を2019年に16%、2022年に18%への引き上げを求める。対象は3メガバンクや英HSBC、米JPモルガン、中国工商銀行など30行。

万が一の破綻時に損失を吸収する力を高め、税金投入などによる救済を最小限にとどめる。18%時の追加調達額は世界全体で約60兆円。大半は中国の銀行の不足分で約80%を占めるとみられる。


FSB 巨大銀行への新規制

項目 内容
規制 リスク資産に対する資本を2019年16%→2022年18%への引き上げ
対象 世界の巨大銀行30行
追加調達額 18%時で60兆円 うち中国の銀行が80%