シーアールイーは、物流施設を中心に、不動産オーナーに一定額の家賃収入を保証した上で土地・建物を借り上げ、賃借した物件を貸し出すマスターリースや不動産の賃貸管理の受託、建設工事、空き物件にテナントを誘致するリーシングなどを展開している。

電子商取引の拡大や長期的な貨物輸送量の増加見通しなどから、物流拠点の需要拡大や集約・統廃合など、物流不動産市場は活発化している。


新規上場概要

項目 内容
上場予定日 2015年4月21日
1単元株式数 100株
主幹事 SMBC日興證券
公募・売出 145万7900株
オーバーアロットメント 21万8600株
仮条件決定 2015年4月3日
ブック・ビルディング期間 2015年4月6日~2015年4月10日
公開価格決定日 2015年4月13日

【株式関連】

項目 内容
潜在株式比率 11.4%


事業

 【不動産管理事業】
物流施設を中心に不動産オーナーに賃料を保証し借り上げた後、転貸することによりテナントから受け取る賃料を収益に計上する。物流施設の90%以上が賃料定額型。主要営業エリアは東京都や神奈川県、千葉県、埼玉県の首都圏。

また、物流施設や商業施設の賃貸管理を受託し、テナント誘致や賃貸借契約の代行、トラブル処理を行うプロパティマネジメント、物流施設の工事受注やテナント修繕、原状回復などを請け負う建設工事、空き物件にテナントを誘致するリーシングを展開している。


【物流投資事業】
物流に特化した施設開発に関して、マーケットリサーチや用地取得、建設工事発注、テナント誘致、売却まで一貫して手がける。開発する施設はオーダーメイド型と中大規模な物流施設で、開発地域は湾岸エリアや外環エリアを設定している。


【アセットマネジメント事業】
開発した物流施設は売却先のファンドなどで運営・管理されることから、ファンドの組成や運用期間中の運営・管理、ファンド償還までの体制を整備。


経営戦略

物流効率化の観点から自社保有不動産のオフバランス化や賃貸施設活用の機運の高まり、不動産投資ファンドやリートへの資金流入により証券化される不動産が増加、高度成長期とバブル期に集中して建設された物流施設が2010年代後半から寿命を迎えることが想定されることなどから、賃貸物流施設の需要は安定すると見込まれている。

物流不動産開発を行う物流投資事業を成長ドライバーと位置付け、売上高を拡大する。


業績推移

  売上高 経常利益 純利益 純資産 総資産 自己資本比率
2014年 220億円 23億円 13億円 24億円 174億円 14%
2013年 159億円 6.4億円 3.8億円 10億円 158億円 6.4%
2012年 160億円 6.4億円 7.6億円 11億円 130億円 8.8%
2011年 62億円 2.9億円 3.9億円 3.7億円 112億円 3.3%
2010年 - ▲0.02億円 ▲0.02億円 0.3億円 0.3億円 99.6%