石油資源開発は、2014年4月7日、秋田県で実証試験を進めていたシェールオイルの商業生産を始めたと発表した。生産量は1日35キロリットルで、国内原油生産量の約1%。売上高は年5億円から10億円を見込むという。 また、福米沢油田において、北米地域で用いられている技術である薄めた塩酸などを注入して岩石を溶かし、原油を通りやすくして採掘する多段フラクチャリング作業の実証試験を開始する。 2014年6月下旬までに地質・油層データを追加取得するパイロット井を掘削後、水平井を掘削。パイロット井、水平井で得られたデータを分析し、フラクチャリング作業の計画を立案。2014年11月から12月にかけて多段フラクチャリングを実施する予定。 実証試験の結果次第では、現在も原油・天然ガスを生産中の福米沢油田の増産可能性が高まるほか、秋田県に広く分布している女川層タイトオイル開発にかかる知見習得に寄与することが期待されている。 {福米沢油田 実証試験の作業概要}
2014年 作業概要
5月下旬  地質・油層データの取得と水平井掘削作業を開始
6月下旬  作業を終了。フラクチャリングの詳細設計に着手
11月~12月  水平区間で多段フラクチャリングを実施