日本アクア(1429)は、断熱材(建築物断熱用吹き付け硬質ウレタンフォーム)の施工販売を行っている。硬質ウレタンフォームとは、泡化反応と樹脂反応を行わせて得られる均一のプラスチック発泡体。小さな泡の集合体で、この中に熱を伝えにくい空気やガスが封じ込まれており、長期にわたって断熱性能を維持できる。 日本アクアの主力商品「アクアフォーム」は硬質ウレタンフォームの特性を活かし、水を使って発泡させることから、オゾン層破壊や地球温暖化の原因となるフロンを全く使用しない。また、繊維系断熱材より約1.5倍断熱性が高く、構造材との自己接着力により建物の強度を向上させる特徴を持つ。 日本国内全域で受注を可能とする営業所を持ち、原材料の調達・販売、断熱設計、遮熱材など関連資材の販売や現場施工までのサービスを一貫して提供できる体制を敷いている。 {主要業績指数推移}
売上高 経常利益 純利益 純資産 総資産 自己資本比率
2014年(予) 130億円 13億円 8.1億円 - - -
2013年 98億円 9.2億円 5.1億円 51億円 79億円 63.9%
2012年 64億円 6億円 3億円 10億円 27億円 38.8%
2011年 54億円 8億円 4億円 7億円 19億円 35.9%
2010年 30億円 3億円 2億円 2億円 14億円 18%
2009年 14億円 0.5億円 0.4億円 0.3億円 5億円 7.1%
【主な販売先】
2011年 2012年 2013年
売上高 割合 売上高 割合 売上高 割合
 丸紅建材 12億円 22.2% 13億円 21% 17億円 17.6%
 伊藤忠建材 12億円 23.4% 9億円 14.4% 12億円 13.2%
{経営戦略} 収益性では常に経常利益率10%以上を維持することを目指す。アクアフォームの採用棟数を拡大させるため、営業所の開設、施工能力の拡充、価格競争力の強化を進める。また、木造戸住宅以外向けの断熱施行を強化。自社施行中心で対応する方針で、元請けゼネコンなどが要求する品質、工期を遵守できる工務人員の拡充に努める。