米アルファベット傘下の英ディープマインドは、新しい囲碁用のAI「アルファ碁ゼロ」を開発した。人が手本を示さなくてもAI同士で対局を繰り返し、独学で効率の最も高い打ち方を編み出した。以前のアルファ碁も圧倒し、人間を含めて史上最強になったという。

ディープマインドは、英国で公共医療を提供する国民保険サービス(NHS)と提携し、難病の早期発見にAIを活用するほか、電力の需給調整などに取り組む。将来は新素材の開発や生物を形作るタンパク質ができる仕組みなど、人間の力では解けない難問の解明にAIが貢献するとしている。