フリークアウトは、2017年9月15日、ドイツ銀行ロンドン支店を割当先とする新株式・新株予約権付社債・新株予約権を発行し、約91億円を調達すると発表した。

フリークアウトは、インターネット広告の買付をし、配信するインターネット広告取引事業を展開している。調達資金で広告事業以外の新領域を開拓。人事関連技術、流通・小売り関連技術、フィンテックなどに事業を拡充する。

人事関連技術では、2017年3月にクラウド型採用管理システムを展開するタレンティオの子会社化を発表。採用エージェントや選考プロセスの一元管理ができることや、採用トレンド、プロセルの効率性などを分析・検証でき、今後さらなる展開が可能としている。また、採用管理に限らず、人事管理、労務管理を始めとした人事関連領域を開拓する。

流通・小売り関連技術では、位置情報ターゲティング広告、来店コンバージョン計測、競合店分析などを実現するためのサービス提供を開始。消費者の購買行動をフリークアウトが保有する位置情報データ、広告情報データなどをもとに分析し、流通・小売業界向けに集客・顧客分析の効果、利便性向上を目的としたサービスを提供する。

フィンテックでは、投融資、決済、暗号通貨、その他の分野において、フリークアウトの技術資産が応用可能な分野で投資を行う計画。

これらの取組を一層加速させるため、M&Aも検討する。