住友林業は、2016年から2018年の3年間で12%の増収を目指す。海外が成長の原動力で、米国・豪州・アジアが主戦場。英国のEU離脱の影響が懸念される欧州の影響は小さい。経営計画通りに業績が推移すれば、成長が見込まれる。

住友林業は、3年間で売上高を1兆405億円から1兆1700億円、経常利益を305億円から550億円に拡大する計画。成長の原動力である海外事業は、東南アジア・オセアニア地域を中心に木質ボード製造事業を、米国・豪州を中心に住宅・不動産事業を展開している。

3年間で約1500億円を投資。木材・建材流通事業では、シンガポールを統括拠点に、人口増加と経済発展により木材・建材の需要増大が見込まれる新興国市場への対応を強化する。住宅・不動産事業では、米国・豪州の合算販売棟数を2015年の4710棟から2018年には8000棟に増加させる。


住友林業 2016年~2018年の経営計画

  2015年 2018年
売上高 1兆405億円 1兆1700億円
経常利益 305億円 550億円
純利益 97億円 315億円


住友林業の業績推移

  売上高 経常利益 純利益 純資産 総資産 自己資本比率
2016年(予) 1兆1500億円 480億円 270億円 - - -
2015年 1兆405億円 305億円 97億円 2641億円 7091億円 34.3%
2014年 9972億円 364億円 185億円 2607億円 6655億円 36.9%
2013年 9729億円 335億円 225億円 2260億円 6451億円 33.9%
2012年 8451億円 269億円 159億円 1932億円 5479億円 35.1%


【セグメント別】

セグメント   2013年 2014年 2015年
木材建材 売上高 4586億円 4230億円 4269億円
利益 49億円 40億円 33億円
利益率 1.1% 0.9% 0.8%
住宅 売上高 4653億円 4539億円 4546億円
利益 322億円 283億円 315億円
利益率 6.9% 6.2% 6.9%
海外 売上高 763億円 1470億円 1879億円
利益 ▲1億円 61億円 130億円
利益率 ▲0.1% 4.1% 6.9%

 

住友林業の銘柄診断