大日本印刷は2016年5月19日、2020年までに段階的に60億円を投じて有機ELディスプレーの製造に使用する「蒸着マスク」と呼ばれる部材の生産ラインを広島県三原工場に増設し、生産能力を3倍に引き上げると発表。製造や材料技術に多数の特許を持つ強みを生かし、パネルメーカーとの共同開発で存在感を高める。蒸着マスクは半導体分野で培った微細な加工技術を持つ大日本印刷が世界シェアの過半を占めており、需要拡大に合わせて生産能力を高めるという。市場の拡大に対して、安定的に製品を供給することで、2020年に3倍の300億円規模に拡大する計画。

大日本印刷 有機EL部材「蒸着マスク」を増産

項目 内容
投資金額 60億円
対象 有機ELパネル用蒸着マスク増産
生産能力 3倍に引き上げ