デジタルガレージは、2016年2月4日、「ブロックチェーン」と呼ぶ仮想通貨の基盤技術の開発を手掛けるカナダのブロックストリームに子会社を通じて約10億円を出資すると発表した。

ブロックストリームは、2015年10月にブロックチェーン関連サービスの開発を促進するためのオープンプラットフォーム技術「サイドチェーン」を発表。ビットコインで用いられるブロックチェーンで連動しながらも、様々なデジタル通貨を束ねるプラットフォームや契約書で定義した手続きを自動化する仕組みの開発が可能。サイドチェーン技術はオープンソースとして公開されており、ブロックチェーン関連サービス開発に誰もが利用できるという。

デジタルガレージは、ブロックストリームの技術を利用し、日本向けのフィンテック関連サービス開発と実証実験を実施。法務のIT化領域で、出資先の弁護士ドットコムと連携し、クラウド契約サービスを発展する形でのシステム開発を検討している。また、デジタル通貨や各種ポイントサービスなどを利用可能な決済プラットフォームの開発をクレジットカード会社や銀行と進めることなども予定している。