島津製作所は2016年度までに最大300億円規模の資金を投じる方針。対象は分析機器や医療機器などを扱う欧米企業とする。現地市場での販路開拓や修理などアフターサービス網を整備。利幅の大きな消耗品の供給網を海外で構築し、収益力の向上を目指す。

項目 内容
M&A枠 300億円
対象 分析機器や医療機器などの欧米企業
狙い 交換部品供給体制構築による収益力の向上
期間 2016年度まで


島津製作所の計測器セグメント

分析機器は定期的に交換が必要となる部品が多い。国内では部品供給体制を構築しているが、海外では中国を除き構築が遅れている。欧米で供給網を構築し、利益率向上を目指す。

なお、島津製作所の計測機器セグメントの営業利益率は高水準で上昇傾向。2012年は8.2%、2013年は12.7%、2014年は13.9%で推移している。

  2011年 2012年 2013年 2014年
売上高 1533億円 1593億円 1822億円 1926億円
営業利益 166億円 126億円 232億円 267億円
営業利益率 10.8% 8.2% 12.7% 13.9%