PCIホールディングスは、ソフトウェア開発や自社ソリューションの開発、保守、IT技術者の派遣など情報サービス事業を展開している。


新規上場概要

項目 内容
上場予定日 2015年8月4日
1単元株式数 100株
主幹事 みずほ証券
公募・売出 21万6000株
オーバーアロットメント 5万4000株
仮条件 2330円~2530円
ブック・ビルディング期間 2015年7月16日~2015年7月23日
公開価格 2530円

【株式関連】

項目 内容
潜在株式比率 7.8%


事業

 【テクニカルソリューション事業】
自動車や重機、建機向けにはエンジンやエアコン、エアバッグなど各種安全装置の制御を行うシステムや自動車など機械の内部で電子回路や各装置を接続するためのネットワーク通信、車載情報端末などのソフトウェアを開発。通信向けには、組み込みOSやネットワークウェアの開発、モバイル端末に搭載される各種デバイスを制御するソフトウェア開発などを行っている。

銀行や証券、生損保、クレジット、信販会社など向けに基本業務系ソフトウェアの開発や各種一般業務系ソフトウェアを開発。航空会社、鉄道会社、放送局など、社会インフラサービスを提供する企業向けに業務系ソフトウェアを開発している。


【ビジネスソリューション事業】
オープンソースソフトウェアをコアとした顧客の要求に基づくITシステムの構築やカルチャースクール・オープンカレッジにおけるカウンター業務全般をカバーしたソフトウェア製品の販売、流通・サービス業の店舗で利用されるPOSシステムの取扱を行っている。


【IoT/IoEソリューション事業】
自動車業界向けでは、自動車の販売店向けに認定中古車検索サイトと販売店向け在庫情報システムが連動したシステムや試乗車予約システム、タブレット端末でオリジナル提案資料の作成ができるシステムを開発。高速で移動する自動車と自動車との通信を可能とするプラットフォームの開発や車載情報端末・スマートフォンで複数のアプリケーションを同時に動作・連携させることを可能とするアプリケーション制御ソフトウェアを開発している。

エネルギー業界向けでは、太陽光など再生可能エネルギー発電施設における発電状況のモニタリングのための遠隔監視システム開発を行っている。


経営戦略

市場環境は、車載情報システム開発や産業機器システム開発、携帯モバイル系開発は堅調に推移。IoT/IoEソリューション事業は今後の市場拡大が予想されるとしている。

PCIホールディングスは、ビジネスパートナー企業との協業関係を一層強化。通信技術や制御技術、組込技術、アプリケーション技術を活用したソリューションを開発し、売上拡大に取り組む。

IoT/IoE分野では、自動車業界向けソリューションとして、車車間通信プラットフォームをベースに自動車と歩行者、自転車、オートバイ、道路などのインフラと通信機能の開発に注力。V-Lowマルチメディア放送と通信との融合に係る開発にも着手し、車載端末による放送受信機能の開発を手がけるとしている。


PCIホールディングスの業績推移

【連結】

  売上高 経常利益 純利益 純資産 総資産 自己資本比率
2014年 69億円 4.3億円 4.4億円 12億円 27億円 44.5%
2013年 67億円 0.3億円 3.8億円 7.9億円 17億円 45.9%


【提出会社】

  売上高 経常利益 純利益 純資産 総資産 自己資本比率
2014年 4.6億円 1.5億円 2.8億円 10億円 21億円 50.2%
2013年 2.7億円 0億円 3.4億円 8億円 15億円 53%
2012年 0.7億円 ▲0.4億円 ▲0.4億円 4.1億円 11億円 37%
2011年 1.6億円 0.1億円 ▲6.2億円 4.6億円 9.7億円 48%
2010年 2.5億円 0.1億円 0.1億円 10億円 15億円 70.9%


【主要取引先】

  2013年 2014年
売上高 割合 売上高 割合
日立ソリューションズ 6.9億円 10.3% 6.4億円 9.4%