LIXILグループは、2015年6月3日、独Joyouが破産手続きを開始したことに伴う損失見込み額を発表した。株式価値で約331億円、Joyou子会社の債務に関する保証で最大約330億円の特別損失を計上する可能性がある。

株式価値の損失額は、2015年5月22日時点の約250億円から約331億円に増額。実態調査にかかる費用やJoyou株の追加取得分で損失が発生する。

Joyou子会社の債務に関する保証では、2015年5月22日時点の約160億円から最大約330億円に増額。共同投資者の了承のもと、総額約330億円のうち50%の約160億円を負担分と見込んでいたが、2015年4月以降Joyou子会社がLIXILの連結子会社となったことや今後の資金調達力の確保など総合勘案のうえ、LIXILによるバックアップ保証に変更。2016年3月期に最大330億円の特別損失を計上する可能性があるとした。


LIXIL 子会社破産手続きの影響

【Joyou株式価値】

項目 損失額
Joyouの株式価値毀損 238億円
Joyouの利益に対する持分法投資利益取消 3億円
Joyouの実態調査にかかる費用 12億円
追加株式取得におけるJoyouの株式価値毀損 78億円
合計 331億円

【Joyou子会社への債務保証】

項目 損失額
Joyou子会社への債務保証 330億円