RS Technologiesは、半導体製造過程のモニタリングを実施するために使用するウェーハの再生を行う事業を展開している。半導体需要は新興国の経済発展や先進国のデバイス用途の広がりなどを背景に拡大している。


新規上場概要

項目 内容
上場予定日 2015年3月24日
1単元株式数 100株
主幹事 SBI証券
公募・売出 108万株
オーバーアロットメント 16万2000株
仮条件 2550~2750円
ブック・ビルディング期間 2015年3月5日~2015年3月11日
公開価格 2750円


【調達資金使途】
台湾子会社の設備投資に充当。


事業

 【ウェーハ事業】
半導体製造会社から使用済みのシリコンウェーハを預かって加工し、使用可能な状態にする事業。

半導体製造には数百もの工程があり、1ヶ所で不良が生じると、不良品が発生するリスクがある。これを防止するため、各工程でモニタリングする必要があり、モニタ用シリコンウェーハを工程に投入する。

加工済みのモニタウェーハは様々な情報が組み込まれているため、そのままの状態では工程への再投入ができず、破棄される。一方、1枚のモニタウェーハは10回から20回程度の再生が可能であるため、モニタウェーハを再利用できる状態に再加工する。


設備投資

ウェーハ製造設備 総投資額 既支払額 完了
宮城県 53億円 49億円 2015年3月
台湾 25億円 10億円 2015年6月


経営戦略

海外商圏の拡大や半導体の微細化技術に対応するウェーハ再生技術の開発、収益性の向上などに努める。


業績推移

  売上高 経常利益 純利益 純資産 総資産 自己資本比率
2013年 34億円 8.1億円 5.2億円 6.4億円 23億円 28%
2012年 14億円 0.4億円 0.4億円 1.2億円 9.9億円 12.6%
2011年 0.6億円 ▲0.3億円 ▲0.3億円 0.7億円 7.8億円 9.6%
2010年 2.6億円 ▲3億円 ▲0.9億円 1億円 8.1億円 13.1%


【主要販売先】

  2012年 2013年
売上高 割合 売上高 割合
台湾セミコンダクタ 1.9億円 13.5% 13億円 38.6%
ソニーセミコンダクタ 3.7億円 26.4% 3.5億円 10.2%


【輸出比率】

  2012年 2013年
輸出比率 47.3% 71.3%