日本ケミコン(6997)は、パソコンやデジタル家電向け、自動車向けのアルミ電解コンデンサを扱う。また、乗用車のエネルギー回生システム向けの電気二重層キャパシタ「DLCAP」は2社目への供給が開始。今後の新規事業として注力するナノハイブリッドキャパシタや新素材の事業化で更なる成長を目指す。
また、構造改革として「売上高が900億円でも利益が出せる企業体質」への変革を目指し、損益分岐点を1070億円から900億円に引き下げる取組も進めている。
{主要業績指数推移}
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売上高 |
経常利益 |
純利益 |
純資産 |
総資産 |
自己資本比率 |
2013年(予) |
1040億円 |
36億円 |
27億円 |
- |
- |
- |
2012年 |
929億円 |
▲66億円 |
▲92億円 |
507億円 |
1344億円 |
37.6% |
2011年 |
1002億円 |
▲26億円 |
▲49億円 |
556億円 |
1375億円 |
40.2% |
2010年 |
1277億円 |
67億円 |
32億円 |
614億円 |
1346億円 |
45.4% |
2009年 |
1058億円 |
▲34億円 |
▲42億円 |
607億円 |
1378億円 |
43.8% |
{中期経営計画 2011年~2013年}
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売上高 |
営業利益率 |
ROA |
2014年3月時点 |
1300億円 |
6% |
4% |
{経営戦略 今後の見通し}
中期的な方針として、自動車市場及び産業機器市場向け製品供給に注力。また、電気二重層キャパシタ「DLCAP」は自動車市場向け2社目への供給が開始。今後の新規事業として注力するナノハイブリッドキャパシタや新素材の事業化で更なる成長を目指す。
{増資による資金使途}
2013年12月に公募増資などで約62億円を調達。30億円をナノハイブリッドキャパシタの生産設備新設に、19億円を電気二重層キャパシタ「DLCAP」の生産設備の増設資金に、18億円を新素材開発を目的とする研究開発設備の投資資金に、残額をアルミ電極箔の生産設備更新に充当する。
【設備投資計画】
投資先 |
投資予定額 |
期間 |
増加能力 |
ナノハイブリッドキャパシタ生産設備 |
46億円 |
2014年4月~2017年3月 |
18万個/年 |
DLCAPセル生産設備 |
10億円 |
2014年4月~2016年3月 |
35%増加 |
DLCAPモジュール生産設備 |
11億円 |
2014年4月~2017年3月 |
35%増加 |
新素材などの研究開発設備 |
18億円 |
2014年4月~2016年3月 |
- |
コンデンサ生産設備、アルミ電極箔生産設備など |
79億円 |
2014年4月~2016年3月 |
- |