レオパレス21は、2013年12月、公募増資などで約246億円を調達した。借入金の返済と太陽光発電関連事業の投資資金に充当する。 レオパレス21は、自社物件の賃貸及び管理などを行う賃貸事業、アパートなどの建築工事請負や太陽光発電設備工事請負などを行う建築請負事業、ホテルリゾートや老人介護施設運営を行っている。 法人顧客は増加傾向も個人顧客が減少傾向。法人顧客は景気変動の影響を受けやすいため、個人顧客の取組を強化し、長期入居促進を図る。また、賃貸事業の収益力向上のため、入居サービスの強化や物件価値向上による収益力の向上、賃貸住宅管理会社の設立、屋根借り太陽光発電プロジェクトを展開している。 {主要業績指数推移}
  売上高 経常利益 純利益 純資産 総資産 自己資本比率
2013年(予) 4674億円 122億円 110億円 - - -
2012年 4542億円 110億円 133億円 581億円 2616億円 29.01%
2011年 4594億円 23億円 15億円 338億円 2647億円 12.77%
2010年 4843億円 ▲318億円 ▲408億円 330億円 2982億円 11.07%
2009年 6203億円 ▲338億円 ▲790億円 709億円 3965億円 17.88%
【セグメント別】
2012年 2011年 2010年
売上高 営業利益 売上高 営業利益 売上高 営業利益
賃貸 3840億円 86億円 3807億円 52億円 3570億円 ▲300億円
建築請負 537億円 27億円 629億円 43億円 1078億円 119億円
ホテル・リゾート 85億円 ▲10億円 74億円 ▲16億円 81億円 ▲19億円
シルバー 94億円 ▲7億円 88億円 ▲8億円 - -
{中期経営計画 2013年~2015年} 賃貸事業と建築請負事業の収益のバランスを取った安定的な収益構造の確立を基本方針とし、堅固な経営体質を築き上げることを目指している。 賃貸事業では、新規出店による400店舗体制への営業網拡大、好調な法人営業の強化、部屋のカスタマイズやセキュリティシステム導入による入居者ニーズの取り込み、外国人留学生への取組強化やコスト削減を進める。建築請負事業では、高入居率が見込める都市部へのアパート供給、耐震性・遮音性に配慮した高品質なアパートの建築、立て替えや介護・商業施設の受注拡大により新たな収益基盤の開拓を図る。
2013年 2014年 2015年
売上高 4639億円 4674億円 4765億円
営業利益 80億円 141億円 169億円
経常利益 61億円 122億円 151億円
純利益 55億円 110億円 135億円
純資産 428億円 580億円 765億円
自己資本比率 17% 23.1% 29.5%
ROE 14.3% 21.8% 20%
EPS 29.2円 54.2円 62.4%
ROA 2.2% 4.4% 5.2%
【賃貸】 管理戸数は最大57万戸とし、管理物件の競争力を向上する。また、セキュリティ設置率を2012年の10%から2015年に35%に、店舗数を357店から400店に増やす。
2013年 2014年 2015年
売上高 3866億円 3890億円 3915億円
営業利益 95億円 150億円 161億円
平均入居率 83% 85% 85.8%
【請負】 省エネや高齢者向けなど建築バリエーションを拡大する。また、太陽光発電システムの設置を進め、設置割合を2012年の18%から2015年に30%まで拡大する。
2013年 2014年 2015年
売上高 602億円 611億円 674億円
営業利益 30億円 35億円 51億円
総受注高 768億円 801億円 789億円
{資金使途} 増資で調達した約246億円のうち100億円を短期借入金の返済に、残額を2013年12月から2015年3月までに屋根借り太陽光発電事業への投資に充当する予定。 【設備投資計画】
投資額 既支払い額 期間
情報システム 135億円 89億円 2008年9月~2017年3月
太陽光発電設備 250億円 0億円 2013年12月~2015年3月