日揮は、2013年10月4日、米シェブロンと米フィリップス66の共同出資会社がテキサス州ベイタウンで計画する新型天然ガスのシェールガスを利用する化学プラントの建設を受注した。総受注額は2000億円超とみられ、米エンジニアリングのフルアと共同で受注。建設責任者の日揮が受注額の過半を受け取る。 米国では大型プラントの建設は地元企業がほぼ独占しており、日揮がこれまで手がけたのは100億円規模の小型プラントだけだった。2013年4月にIHIがシェールガス液化プラント施設を受注したが、2012年に買収した米エンジニアリング会社を通じての受注であったことから、日本企業として大型案件を受注するのは日揮が初となる。 原油からエチレンを生産する場合、1トンあたりの販売価格は900ドル前後。一方、シェールガスからエチレンを生産する場合は600ドル前後に抑えられるという。


シェールガス 主なプラント・設備関連企業

 IHIは「コーブポイントLNGプロジェクト」で天然ガス液化プラントを米エンジニアリング会社と共同受注。神戸製鋼は豪ファストアルピーネが米テキサス州に新設する製鉄プラントの中核設備を独シーメンスと共同受注。三井造船はクラレの米国ポバール樹脂新工場のEPCを受注している。

コード 企業 内容
7013 IHI コーブポイントLNGプロジェクトで天然ガス液化プラントのEPCを受注
5406 神戸製鋼 米国で還元鉄プラントを受注
7003 三井造船 クラレの米国ポバール樹脂新工場のEPCを受注