ユネスコは、2013年6月22日、日本政府が推薦している「富士山」を世界文化遺産に登録することを決めた。正式名称は「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」で、古くから信仰の山とされ、江戸時代には盛んに浮世絵などが描かれるなど文化的意義が評価された。当初、世界自然遺産として登録を目指したが、ゴミの不法投棄などによる環境問題により本来の自然が保たれていないとの理由から、文化遺産登録を目指す方向に転換した。 {富士山関連銘柄} 富士山の世界文化遺産への登録により、富士山を訪れる観光客が増えるとの見方から鉄道や周辺レジャー施設、宿泊予約サイトやアウトドア用品店を運営する企業の株に注目が集まる。
コード 企業 事業内容
9010  富士急行  富士山の麓までの鉄道・バスを運行。富士急ハイランド運営
9022  JR東海  東海道新幹線及び名古屋・静岡地区の在来線
9726  KNT-CTHD  パッケージ旅行企画・販売。国内旅行比率56.3%
2450  一休  高級ホテル予約サイト
7514  ヒマラヤ  スポーツ用品販売
【9010富士急行】 富士山麓までの鉄道やバスなどを運行 山梨県でレジャー施設「富士急ハイランド」を運営する。日本経済新聞によると、富士急行は富士山への登山列車構想を進めていきたい意向。富士スバルラインに鉄道を敷設して富士急行線と接続すれば、通常の車両でも5合目まで運行できる。また、成田空港駅と結べば海外旅行客が富士山に乗り換え無しでアクセスが可能になるという。開通時期は未定。 {富士山関連情報} 【富士山の入山料 1000円に決定】 世界遺産に登録された富士山で2013年夏に任意徴収する入山料を1000円と決定した。徴収期間は7月25日から8月3日で午前9時から午後6時に5合目から山頂を目指す登山者が対象。