第一三共は、2019年3月29日、開発中の抗がん剤で英アストラゼネカと提携すると発表した。臨床試験や販売を共同で手掛け、対価として最大69億ドル(約7600億円)を受け取る。

対象となる抗がん剤は「トラスツズマブ・デルクステカン」。米国で承認申請を進めており、2019年度前半に乳がんを対象に申請することを目指す。肺がんや胃がんなどの治験も実施中。

トラスツズマブブ・デルクステカンは、抗体に低分子薬を結び付けた抗体薬物複合体。従来の薬より高い確率でがんを狙い撃ちできるという。ピーク時の売上高は年5000億円をうわまわるとみられる。