シンガポール金融通貨庁(MAS)は2016年4月14日、シンガポールドルの誘導方針について従来の「小幅で緩やかな上昇」から「現状維持」と中立的な政策スタンスに移行すると発表。金融緩和に踏み切った。シンガポールでは昨年10月以降に銀行融資が毎月減少するなど、世界的な景気下降や中国経済の減速に伴う影響が表れ始めている。自国通貨高への誘導をやめ、輸出競争力を高めることで景気刺激をねらう。