日清食品ホールディングスは、時価総額を2015年度の5700億円から2020年度に1兆円と約75%高めることを目指す。BRICs(ブラジル・ロシア・インド・中国)を重点地域とし、2020年度に海外カップヌードル販売食数を2015年度比1.5倍に引き上げ。海外営業利益比率を11%から30%以上に高める。即席麺の世界総需要1027億食のうち、BRICsは53%を占めており、開拓を強化する。

中国では、成長する縦型カップ麺市場のトップシェアを活かし、販売エリアをさらに拡大する。インドでは、都市部で袋麺の成長を促進。急増する中間富裕層に向けた販売を強化する。ブラジルでは、トップシェアの基盤を活かし販売を強化。ロシアでは、トップシェアの基盤を活かしさらなるシェア獲得と利益拡大を目指す。

一方、国内市場では営業利益を2015年の253億円から2020年に295億円に引き上げる。

また、菓子・シリアル事業を第2の収益の柱へと成長させる。各社のブランド成長や技術シナジーによる連携強化、海外事業の展開、M&Aの活用、持分法適用会社である提携先も含めて売上高1000億円規模を目指す。


日清食品 時価総額1兆円への戦略

【時価総額計画】

  2015年 2020年
時価総額 5700億円 1兆円


【経営計画】

  2015年 2020年
(日本基準) (IFRS)
売上高 4681億円 5500億円
調整後営業利益 247億円 475億円
純利益 269億円 330億円
ROE 7.4% 8%以上


【BRICsを重点地域として開拓強化】

  2020年
海外カップヌードル販売食数 1.5倍
海外営業利益比率 11%→30%以上


【国内】

  2015年 2020年
国内営業利益 253億円 295億円


【菓子・シリアル事業を第2の収益の柱に】

  2020年
菓子・シリアル事業売上高 1000億円


日清食品ホールディングスの業績推移

  売上高 経常利益 純利益 純資産 総資産 自己資本比率
2016年(予) 5000億円 310億円 220億円 - - -
2015年 4680億円 307億円 268億円 3716億円 5530億円 65.1%
2014年 4315億円 329億円 185億円 3698億円 5127億円 70.6%
2013年 4176億円 348億円 192億円 3423億円 4794億円 69.4%
2012年 3827億円 309億円 188億円 3150億円 4461億円 68.7%