昭和電工は炭化ケイ素を素材とする省エネ性能が高い次世代パワー半導体材料を増産する。2010年代半ばから段階的に約50億円を投資し、2020年までに現在の生産能力の10倍である月産2万5000枚にする計画。 炭化ケイ素は半導体素材として主流のシリコンと比べ、電力の無駄を約60~70%減らせる。用途は主に家庭やビルの空調設備、地下鉄車両の電力変換装置(インバーター)に使われるパワー半導体の材料としてい使用。今後は電気自動車やハイブリッド車などエコカーが牽引し、市場規模は2020年に現在の7倍である300億円になる見通し。