信越化学工業は、米国で住宅建材などに使う塩化ビニール樹脂の生産能力を増強する。5億ドル(約480億円)を投じ、塩ビ樹脂を樹脂原料の生産設備を増設し年産能力を32万トン(約10%)引き上げる。米国ではシェールガスから塩ビ樹脂などの基礎原料となるエチレンを生産すると、コストが日本の化学工場の20分の1になるとの試算がある。米国はシェールガスを利用したエチレンプラントの建設計画が相次ぎ、化学原料・樹脂の一大拠点になりつつあることから、米国での大型投資に踏み切る。 塩ビ樹脂は、住宅の外壁や窓枠など内外装材に幅広く使われている。米国では住宅市場が回復し、中南米でも社会インフラ整備に伴い塩ビ樹脂の需要が伸びている。信越化学は塩ビ樹脂で世界シェア10%強を占める最大手。今回の生産能力増強で、米国内の年産能力は295万トンに高まる。稼動は2015年になる見込み。 {参考} ・[塩ビ樹脂の世界需要 2017年に4800万トン(2011年比30%増)[2534]]