樹脂加工会社住友ベークライトと京都大学・中辻憲夫教授らは、iPS細胞が神経や心筋などの細胞に変化したかどうかを素早く調べられる検査機器セットを開発した。 iPS細胞が神経や心筋などの細胞に変化したかを調べる際、従来は熟練した研究者の技能が必要で手間もかかり、数日間かかっていた。この検査キットの開発により6時間に短縮できるという。 体内の細胞の表面にはグルコサミンなどの糖が鎖状に繋がっており「糖鎖」と呼ばれる。糖鎖は細胞の種類によって糖のつながり方が異なる。iPS細胞にも糖鎖があり、神経などの細胞に変化すると糖鎖も変化する。 開発された検査機器は、糖鎖を効率よく集められる試薬などを使い、簡単な操作で糖鎖の種類を素早く識別できるとしている。 【[iPS細胞関連情報へ[1987]]】