横河電機の2015年~2018年の経営計画。2017年に売上高4400億円、営業利益450億円、ROE11%以上を目指す。


横河電機の経営計画

  2014年 2017年
売上高 4058億円 440億円
営業利益 298億円 450億円
ROE 8.6% 11%

【制御事業】
石油・ガス業種では、中長期的に確実な成長が見込めることから、パイプラインやLNG船などで営業活動を強化する。電力業種では、制御システムの市場規模が大きく安定していることから、今後もグローバルでのリソース活用やマーケティングで事業拡大に注力する。化学業種では、日本で蓄積したノウハウを新興国市場を中心にグローバルに展開する。


【計測事業】
測定器ビジネスでは、電気エネルギー、光通信、制御事業とのシナジーが見込める分野に集中する。ライフサイエンスビジネスでは、創薬支援市場での地位を確固たるものにする。また、共焦点顕微鏡では新技術の開発に取り組む。


【航機その他事業】
民間航空機ビジネス、航海機器ビジネス、環境ビジネスの拡大に注力する。


成長投資

2015年~2017年にM&Aを中心に500億円程度の戦略投資枠を設ける。


M&A戦略

横河電機は、2015年~2018年で700億円を海外事業拡大に向けた戦略投資に充当する方針。500億円をM&Aや出資による資本提携に、200億円をシステム開発やアジアを中心としたIT技術者、営業職員採用などに充当する。

資本提携では北米や欧州などのプラント運営会社や計測器メーカーを投資対象とする。海外で開発案件の多いシェールオイルや海底ガス田開発などの分野で技術獲得を目指す。医療関連など新規事業の開拓も狙うもよう。

システム開発や人材採用では、主力としているプラント装置の販売に加え、石油やガスの採掘状況などを逐一データで管理する情報サービスを海外で強化する。

戦略投資 充当額 充当先
700億円 500億円 M&Aや出資による資本提携
200億円 システム開発やアジアを中心としたIT技術者、営業職員採用