日本マイクロニクスは、2015年6月24日、量子技術に基づく二次電池「バテナイス」で共同研究開発をしているGT社との契約を変更し、特許。ノウハウライセンス契約に移行したと発表した。GT社以外のルートによる研究強化のため、複数の大学との共同研究を開始する。

「バテナイス」ではGT社が電池の研究開発、日本マイクロニクスが量産化技術の開発を担当。しかし、電池において現時点で目標仕様の達成への見通しが不透明であることや自己放電が大きいなど技術的な課題が存在し、その開発が容易でないことから、今後の開発計画に支障を与える可能性が出てきたとしている。

今後は大学などと連携しつつ、バテナイスの目標性能達成と自己放電などの課題解決のための研究開発を継続。バテナイスの特徴を活かした用途での製品化を目指す。

一方、製品化に関しては、コストなどの観点で検討も必要で、当面は高付加価値で利益の得られる応用分野での製品化を検討していく予定。想定される市場が限られる場合、必要に応じて戦略を見直すこともあるとしている。