カヤバ工業(7242)は、2013年12月、公募増資などで約169億円調達した。調達資金はメキシコでの自動車用無断変速機に伴う油圧ポンプや油圧緩衝器の生産拠点の設立、ASEAN向け中型ショベル用の油圧シリンダを生産するインドネシアの新拠点設立、既存工場の設備投資に充当する。 カヤバ工業は油圧緩衝器、油圧機器などを製造し自動車メーカーなどに販売している。2020年売上高6000億円を目標に、2011年から2013年を「種まき」期間としてグローバルでの事業基盤を強化。2014年から2016年を「成長」期間としてグローバルプレイヤーとして進化。2017年から2019年を「飛躍」期間として顧客からの満足と信頼向上を実現するとしている。 {主要業績推移}
  売上高 経常利益 純利益 純資産 総資産 自己資本比率
2013年(予) 3454億円 199億円 122億円 - - -
2012年 3057億円 135億円 77億円 1164億円 3279億円 34.5%
2011年 3371億円 227億円 138億円 1027億円 3013億円 33.2%
2010年 3200億円 239億円 170億円 899億円 2851億円 30.6%
2009年 2520億円 55億円 6億円 784億円 2693億円 27.3%
【地域別】
売上高 日本 欧州 米国 中国 東南アジア その他
2012年 1622億円 436億円 305億円 178億円 255億円 257億円
2011年 1819億円 473億円 276億円 330億円 223億円 247億円
2010年 1724億円 457億円 322億円 304億円 186億円 205億円
2009年 1767億円 391億円 245億円 - - 379億円
{設備投資の取組と資金使途} 増資で調達した169億円は、141億円を四輪車用油圧緩衝器などに、25億円を産業用油圧機器などの工場建設や設備投資に充当する計画。 【日本】
概要
日本 ミニショベル用シリンダの新工場建設
モノブロックバルブ用鋳物の生産拡充のための新工場建設
免制震用オイルダンパの生産体制強化
日本の二輪車用油圧緩衝器事業の一部を分社化。ヤマハ発動機との合弁事業を発足
【海外】
内容
メキシコ 無段変速機用ベーンポンプの生産体制を整備
インドネシア ASEAN向け中型ショベル用油圧シリンダの新拠点設立
インド コンクリートミキサ車の生産開始
ヤマハ発動機と二輪用油圧緩衝器生産のための合弁事業を開始
{中期経営計画}
年度 計画 内容
2020年 売上高 6000億円
2011年~2013年 種まき グローバルでの事業基盤を強化
2014年~2016年 成長 グローバルプレイヤーとして進化
2017年~2019年 飛躍 顧客からの満足と信頼向上を実現