トレックス・セミコンダクター(6616)は、携帯電話やパソコンを中心とした電源用ICを提供している。微小電流を制御するアナログ技術を用い、IT機器などの超小型・軽量化ニーズに応えている。工場を保有せず、製造を外部企業に委託。製品の企画・開発・販売・アフターサービスのみを自社で行っている。 (※デジタルICとアナログIC) デジタルICとは電気信号を1または0を単位として論理演算を実行するもの。アナログICとは電気信号の電圧値または電流値を用いて制御するもので、アナログ技術は技術者の能力への依存性が高く、容易にコピーすることが難しいため、付加価値の高い分野とされている。


新規上場概要

上場予定日 2014年4月8日
1単元株式数 100株
主幹事 野村證券
公募・売出 35万株
オーバーアロットメント 10万5300株
仮条件 4500~5000円
ブック・ビルディング期間 2014年3月19日~2014年3月26日
公開価格 5000円


主要業績指数推移

  売上高 経常利益 純利益 純資産 総資産 自己資本比率
2012年 86億円 4.4億円 1.9億円 64億円 105億円 60.3%
2011年 91億円 0.03億円 ▲1.2億円 60億円 102億円 58.7%


【地域別業績推移】

  2011年 2012年
売上高 営業利益 売上高 営業利益
 日本 87億円 0.7億円 78億円 4.3億円
 アジア 53億円 0.5億円 54億円 0.5億円
 欧州 5.2億円 ▲0.1億円 4.8億円 0.01億円
 北米 3.8億円 ▲0.2億円 4.3億円 ▲0.06億円


経営戦略

電源ICを必要とする製品市場は拡大しており、新興国市場も拡大傾向にある。自社製品の価格競争力を高めるために、協力企業の支援を得ながら製品の企画・開発機能を強化。粗利率を高めるために、車載・産業機器向けの製品に注力する。また、電源IC以外の製品ラインナップ拡大としてアナログ設計技術を活用した低雑音アンプや加速度センサーの開発に取り組む。